奨学生の声 Interview
環境や都市デザインを学び、
先輩技術者と会話をしながら
「未来の自分」を探していく。
法政大学 デザイン工学部 都市環境デザイン工学科
Bさん
ラクロス部に所属。朝練は週5回、土日も練習に励むという。「何事にも真剣に取り組むことは大切だと思うんです。勉強との両立は大変だけど、これからもレギュラーめざしてがんばります」と熱く語ってくれた。
※掲載内容は取材当時のものです。
都市環境デザイン工学科
街づくりなどの都市プラン二ング、防災などに関わる環境システム、橋などの施設デザインを総合的に学びます。
- 理系に進んだきっかけ、この学部・学科を志望した理由を教えてください。
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将来の目標がはっきりしていないからこそ、
幅広い可能性があるこの学科に進みました。単純に、理系ってかっこいいと思ったんです(笑)。目の前の物質や現象が論理的に説明できるし、数式で次の展開が予測できる。自分の世界が広がる気がして、数学や物理の授業が楽しかった。実を言うと、すごく理系が得意というわけでもないんです。でも、最初は問題が解けなくても、2回3回と繰り返すうちに解けるようになる。ひとつ解ければ、他の問題にも応用できる。そこに達成感を感じて、自分には理系が合ってると思いました。
とはいえ、進路については、「絶対この学部に行きたい」という希望はありませんでした。高校時代から「好きなことを仕事にして、ずっと働き続けたい」とは思っていましたが、まだやりたいことが決まっていなくて。そんなときに知ったのが、都市環境デザイン工学科です。ここなら街づくりや交通計画、環境問題など、興味ある分野がいろいろ学べそうだと感じたんです。目標がはっきりしていないからこそ、可能性が広がる道を選ぶことにしました。

- なぜトヨタ女性技術者育成基金に応募しようと思ったのですか?
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「工学・機械系でなくても、ものづくりに興味があれば」。
その言葉が、背中を押してくれました。最初に新聞記事に気づいたのは母でした。日頃から「男性が多い理系の世界でやっていける?大丈夫?」と心配していたので、「女性技術者」というキーワードが響いたようです。実は弟がまだ幼いこともあり、金銭的に助けになればと他の奨学金も考えていましたが、やはり「育成プログラム」が決め手になって、こちらを選びました。トヨタで活躍する女性技術者に話を聞けるなんて、願ってもないチャンス!やりたいことが決まっていない自分にとって、目標を見つけられるいい経験ができそうだと思ったんです。
でも、わたしは理系といっても、クルマに関連する機械・工学系ではないし、製造業に就職すると決めているわけでもない。それでも基金に参加できるのかどうか、不安に感じていました。そこで、思い切って問い合わせてみると、「トヨタグループやものづくりに興味があれば大丈夫ですよ」という返事をいただいたんです。そのおかげで安心して応募することができました。

- トヨタ女性技術者育成基金を通してどのような経験をしていきたいですか?
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女性技術者の先輩や理系女子の仲間から刺激を受け、夢を見つけるきっかけをつかみたい。
学科では幅広く学んでいるものの、まだ具体的な目標は見つかっていないので、第一線で活躍している女性技術者の方々から、いろいろなことを教わりたいですね。「企業で働く上で、女性に求められていることはなにか」など、女性の視点で話してくれたら嬉しいです。もちろん、ひとりの技術者としてのやりがいも聞いてみたい。いまの時代は、ネットで簡単に調べることもできるけれど、「生の言葉」はより心に響くもの。直接会話できることがとても貴重だと思っています。
また、学科では関東地域出身者が多いので、全国各地から集まる理系女子と会えるのが楽しみです。「他の学部ではなにを学んでいるのか」、「将来はどんな仕事をめざしているのか」など、情報交換していきたいと思います。そして、この「育成プログラム」を通して、たくさんの人々から刺激を受けながら、「未来の自分」をイメージできるきっかけづくりができたら理想的ですね。