奨学生の声 Interview
「人工知能」が活躍する未来。
大好きなアニメの世界観を
いつか実現してみたい。
奈良女子大学 理学部 数物科学科
Nさん
趣味はマンガやアニメ、ゲームなど。実は高校時代、「マンガの編集者」になりたいと思ったこともあるそう。「好きな作品について友達と熱く語っている時間が、一番幸せですね」と笑う。
※掲載内容は取材当時のものです。
数物科学科
素粒子から宇宙までの自然全体を理解するための物理と、概念的な数学を総合的に学びます。
- 理系に進んだきっかけ、この学部・学科を志望した理由を教えてください。
-
人工知能の研究室に惹かれて、この学科へ。
夢が、現実的な目標になりました。中学・高校時代から、数学や物理など理系科目のほうが得意でした。なんとなく自然に「わたしは理系かな」と。この学科を知ったのは、母の紹介です。「理学部数物科学科」って、どんなことが学べるんだろうと調べてみて、「人工知能」について研究している研究室があることを知りました。これで一気に興味が深まりましたね。
というのも、人工知能をテーマにしたあるアニメが大好きだったから。「人工知能の技術が進んで、人々の生活にもっと活用されるようになったら、世の中はどう変わるんだろう。医療や介護などいろんな分野に応用されれば、便利になるし、おもしろいだろうな」。ちょうどそんなことを考えていたからです。それは、きっと遠い未来じゃない。自分も大学で専門知識を学べれば、将来はそんな仕事に携われるかもしれない。あのアニメの世界観を現実に近づける一員になりたい。そう胸を弾ませて進学を決めました。
いまはまだ、具体的に業界や職種をイメージしているわけではないけど、漠然と人工知能に関わる仕事をしてみたいと思っています。

- なぜトヨタ女性技術者育成基金に応募しようと思ったのですか?
-
まだ漠然としている将来の目標のために
プラスの経験ができるかもしれないと感じました。父がニュースで見かけたのがきっかけです。父は、ずっと仕事を続けていけるように、「将来は女性にやさしい制度のある企業に就職してほしい」とよく言っているので、「あのトヨタが奨学金制度を始める」という点に惹かれたみたいです。
それを聞いて、「トヨタといえばクルマ。でも他のグループ企業はどんなことをやっているんだろう?」と素朴な疑問が湧きました。そこでホームページなどを調べてみると、「人工知能」の文字を見つけました。トヨタグループでは、クルマの自動運転技術をはじめ、医療・介護用ロボットに応用される人工知能の研究もしているというのです。この基金では、奨学金制度だけでなく、先輩技術者と会える「育成プログラム」も受けられると知り、まだ漠然としている将来の目標に向けて、なにかプラスになる経験ができるかもしれない。そう感じて、応募を決めました。

- トヨタ女性技術者育成基金を通してどのような経験をしていきたいですか?
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やりたいことを実現するためには、
どんな道があるか。
そのヒントを先輩たちの話から探っていきたい。「人工知能」という将来やりたいことのキーワードは見えているのですが、具体的にどんな仕事があるのかよくわからないというのが正直な気持ちです。「育成プログラム」で人工知能の研究に携わっている技術者の先輩から、日々の仕事について話を聞いてみたいですね。
ただ、まだ大学1年生なので、いまから選択肢をひとつに絞ってしまうのは、早すぎるかな…とも思います。人工知能に限らず、トヨタグループで活躍するさまざまな分野の技術者の方と会って、理系の先輩がどんな知識・スキルを活かして、どう活躍しているのかを広く知りたいですね。その上で、最終的にゴールを見つけていけたらと考えています。
さらに、日頃から学科の同級生、サークルの仲間など、幅広い友達と接するのが好きなので、他大学の理系女子と触れ合えるのも、とても楽しみです。大学での学びや将来の夢などを語り合いながら、自分の価値観を広げていきたいと思っています。