TOYOTA FEMALE ENGINEER DEVELOPMENT FONDATION

INTERVIEW インタビュー

02

研究から製品化、プロモーションまで。女性の視点をカタチに。 第2先進安全開発部 第21開発室 第2G 主任 高木 有華

研究から製品化、プロモーションまで。女性の視点をカタチに。 第2先進安全開発部 第21開発室 第2G 主任 高木 有華

※記事内容、及び社員の所属、
役職は取材当時のものです。

QUESTION01

なぜトヨタ自動車を選んだのですか?

A

自分の知識や感性を活かして、家族や友達が喜んでくれる製品をつくりたかったのです。自分の知識や感性を活かして、家族や友達が喜んでくれる製品をつくりたかったのです。

子どものころ好きだったアニメの影響で宇宙に関わる仕事に就くのが夢でした。そのため大学は地上と宇宙をつなぐ「通信」を学ぶため情報系の学部を選びました。でも、在学中に授業やインターンシップで、情報系は携帯電話業界や家電メーカーなど幅広い分野から求められていると知り、宇宙に関わるよりも、家族や友達が喜んでくれる製品づくりをしてみたいと思い始めました。ペーパードライバーだったのでトヨタ自動車は就職先として考えていなかったのですが、たまたま行った説明会で「社内では情報、電気、機械、化学など、さまざまな専門分野の人々が活躍しているから、入社後も刺激を受け、勉強し続けていける」という先輩の言葉が印象に残りました。ここなら自分とは違う知識や感性を持つ人々と、世の中に役立つものがつくれるかもしれないと思い入社を決めたのです。

QUESTION02

入社してはじめに取り組んだ仕事は?入社してはじめに取り組んだ仕事は?

A

クルマの安全性能にどう活かしていくか。希望していたセンサの研究をしていました。クルマの安全性能にどう活かしていくか。希望していたセンサの研究をしていました。

入社後は東富士研究所で次期ミリ波レーダー(※)の開発を担当。在学中のカメラ認識技術だけではなく、他のセンサ認識技術についても知識を深めることが求められる仕事でした。さらにセンサと制御技術の知識を深め、クルマの安全性能にどう活かしていくかを追求。また、女性ならではの感覚を活かして、多くの人々が苦手な駐車を支援するためにどんな技術が求められているかという調査・企画にも携わりました。いよいよそれらの技術の製品化が求められ、2010年にチームごと本社に異動しました。

※電波を用いて周囲の状況を察知するレーダーシステム。衝突回避システムなどに使われている。

※東富士研究所

QUESTION03

思い出深い仕事のエピソードは?思い出深い仕事のエピソードは?

A

運転が苦手な人にも、クルマに乗る楽しさを感じてほしい。その一心で開発した商品を世の中に送り出しました。運転が苦手な人にも、クルマに乗る楽しさを感じてほしい。その一心で開発した商品を世の中に送り出しました。

駐車に苦労する女性代表として、
どうしても製品化したかった。

本社に異動後は、PVM(パノラミックビューモニター(左右確認サポート付き))※の企画から製品化、プロモーションまですべてに関わりました。ところが当初、周囲すべての社員には、音とナビ画面表示で知らせる付加機能の商品性を理解してもらえる訳ではありませんでした。そこで、「運転が苦手な女性の気持ちをわかってほしい」と彼らを連れていったのが、開発責任者のお宅のガレージ。壁に囲まれたガレージからクルマを出してもらい、その前を横切って「わたしが見えませんでしたよね?」と身体をはって実証(笑)。いま思えば、どうしてもこの技術の必要性をわかってほしいという気持ちの表れだったと思います。

※上からクルマを見下ろしたような従来の映像をナビ画面に表示する機能に加え、ドライバーに人やクルマの接近を音とナビ画面表示で知らせる付加機能が追加。

注目されていなかったPVM(左右確認サポート付き)が、新車の目玉機能に!

その後もさまざまな厳しい条件を達成するため、発売ギリギリまで関係部署と議論を重ねて、やっと製品化にこぎつけました。まるで「わが子」を送り出す気持ちです。「ひとりでも多くの人に使ってほしい」とPVM(左右確認サポート付き)の価値を周囲にアピールするうちに、「これを次の新車の目玉機能にしよう」という声が社内でも高まり、プレスリリースイベントやディーラー説明会で大々的に発表することに。メディアやディーラーへのプレゼンも務めました。

ずっと取り組んできたことがカタチになった
感動を味わえました。

入社当初から携わってきたセンサ認識技術を製品化して世の中に送り出すことができた。学生時代から持ち続けていた「身近な人々が喜んでくれるものをつくりたい」という目標を実現できた。その両方が本当に嬉しかったですね。

QUESTION04

情報系を専攻するリケジョにメッセージを!情報系を専攻するリケジョにメッセージを!

A

若い感性で、次世代のクルマをつくってほしいですね。若い感性で、次世代のクルマをつくってほしいですね。

実は入社当初は、「情報系の技術はまだそれほどクルマに必要とされていないけれど、これから活躍の場が広がっていくはず」と自分でも思っていました。その予想通り、現在では自動運転技術の実現のために、センサ認識技術やソフトウェア開発など情報系は欠かせないものになっています。今後もさらに、クルマとクルマ、クルマと街、クルマとドライバーなどをつなぐ通信分野など、研究の裾野はどんどん広がっていきます。情報系とさまざまな分野の技術を合わせて、どんなクルマをつくっていけるか楽しみです。特にいまの若い人々は、スマホやPCを当たり前のように使いこなしてきた世代。わたしたちとは違う感性と知識で、ぜひ一緒に未来のクルマ社会を創っていきましょう。

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